2024年12月20日、今年最後の登校日ということで生徒と職員で大掃除をし、終業式を行いました。
今年を振り返り、生徒と関わる中で職員として思うことは、入学してから約8か月で生徒の発言や考え方に大きな変化があったことです。
大きく変わったこととして
1つ目は、「興味がある」という言葉が増えました。
「今は自分が何がしたいのか分からないから何も決められない」
「この勉強はなんの意味がある?」
「つまらない」
という言葉から
「○○という職業に興味がある、自分の苦い経験を活かしたい」
「あの授業を受けてみたい」
「ここについて、○○先生に質問したい」
という言葉に変わりました。
”○○という職業に就くには、大学で学ぶ必要がある”となると大学進学が視野に入ります。
さらに、それらを専攻できる大学に絞ることができます。ではその大学に進むには…?
最初に「あなたの夢は?目標は?これから何がしたい?」などと聞かれても分からない人も多くいるかと思います。
しかし、見るべき先が少し見えてくると、自分が進む道もおのずと見えてきます。
2つ目は「暇」という言葉が増えました。
入学当初は、
「通信の授業は家でやってもいいんじゃないか」
「休みがほしい」
「疲れた」
という言葉が出ていましたが、
夏休みが明け、「夏休みはどうでしたか?」という質問に
「後半やる事なくて暇だった」との返事が。
今回冬休みに入る前には「暇だからケーキを作る」そう。
そして、「自分は今まで充分休んだ」と。
最後、3つ目は「楽しみ」という言葉が出てくるようになりました。
今までは体調を崩してしまい、なかなか参加できなかった授業や、自分自身が思っていることと体の状態との不一致にイライラしてしまったりなどありました。
初めは、「参加しない」という選択を取っていたものが、「参加してみる」に変わり、今では「楽しみ」となりました。
これらの変化に共通するのが、「心のエネルギー」だと思っています。
心のエネルギーがあってこそ、知りたい・やってみたいという興味関心があり、それらを行うことに「楽しみ」と感じます。
そして何もしない日を「暇だな」と思うようになり、「じゃあアレしようかな」と行動に移すことができます。
逆に心のエネルギーがなければ、興味関心がわかず、何を見ても聞いてもつまらないため、何もやりたいと思えません。
それらに使えるエネルギーがないのです。
そして、体力がなくなって疲れているわけではないですから、寝たら回復なんてことはありません。
いくら休んでも「疲れた」となるのは、心のエネルギーがなくなっていることが原因なのです。
そんな時は、無理をしないことが何よりも大切です。
充分時間をおいて、「そろそろ動きたい」そう思えたときに、本校職員は一歩を踏み出すサポートをさせていただきます。
最後に、
前回の終業式と比べ、生徒の姿勢がとても変わったように思えます(^^)
様々な良い変化を感じられた1年となりました。
ではまた来年お会いしましょう。